コーケンZ-EAL 2726Z-1/4は首振りラチェットの一つの完成形と感じた

Ko-ken Z-EAL2726Z-1/4ラチェットハンドル

筆者はKo-kenの工具が大好きです。

あまり工具メーカーの優劣を語るようなことは好みませんが、国内の工具メーカーではコーケンが一押しなんです。

そして筆者はシブイチのラチェットを全ての工具の中で一番愛しています。

なもんで、またコーケンのシブイチラチェットを買ってしまいました。

これは筆者の持論ですが、こと工具に関しては所持数が多いってことは正義です。同じ工具でも長さ違いやタイプ違いを持っていると整備で助かる場面ってとても多いですしね。

そんな持論を振りかざしつつ、Ko-kenのフレックスラチェットハンドル、2726Zの紹介をしていきます。

安定の高クオリティ工具

Ko-ken Z-EAL2726Z-1/4
相変わらず可愛らしいサイズ感

筆者がコーケン贔屓であることを差し引いても、コーケンの工具はとても上質です。

メッキ処理も丁寧ですし、嵌め込みのガタなんかも小さい。派手さこそありませんが、堅実でとても良い工具です。

それでいて、ソケットメーカーとしてのプライドというかこだわり…そういったものを感じられるのですよね。なんというか妥協を許さない感じと言うか。

整備に携わる人でコーケンの工具を悪く言う人は一人も見たことがないレベルです。

ギア歯数は36ギアと少ないが気にならない性能

ラチェットに関しては、「ギア数が多いほど送り角が小さい=良いラチェット」という風潮があるように感じます。

日本のメーカーではネプロスが90ギアのシブイチラチェットを出してますし、海外では確かMacToolsが100ギアのスイベルラチェットを出しています(FACOMのOEMだったはず)。

他メーカーで発売しているシブイチでも72ギアが標準になりつつある中、今回紹介する2726Zは36ギアなんです。半分ですね。

コーケンはギア数に重きを置くことはせず、それ以外の使い勝手に着目したラチェットを作っています。

そのような視点から生まれたラチェットなので、他メーカーとは差別化された素晴らしい工具に仕上がっている訳なんですねー。

Ko-ken Z-EAL 2726Z(1/4sq)の各種実測データ

では、実際に筆者が測定したデータとメーカーの公称値を照らし合わせていきます。

ヘッド部の厚さ9.5mm

ヘッの厚さ9.5mm
10mm以下って普通にすごい

メーカーの公称値も9.5mmでしたので、同じ数字です。

ヘッド部分に関しては2725Zと同じですね。非常に薄型で素晴らしい。

ヘッド部横幅20.2mm

公称値は20.5mmです。

ヘッド横幅20.2mm
実測値20.2mm

0.3mmほど小さい数字が出てしまいましたが、ちょっと測る場所が悪かったですね。

重さ100g

メーカー発表の重量は103gなので、3gほど軽い数字が出ました。

重さ100g
ピッタリ100gでした

ティッシュの分を0セットしてから測定しているので、単純に機械の誤差ですね。

はい、もう少し精度の良いスケールを買います。

2725Zと比較すると22gほど重い(実測)ですが、これは首振りのギミックがある以上は仕方ないですね。

全長114mm

全長に関しては公称値と同じ114mmで問題なさそうです。

全長114mm
2725Zと同じ長さ

比較しようと思って2725Zを並べたんですが、全く同じ全長なので意味がありませんでした。

フレックス(首振り)タイプの特徴

この2726Zは2725Zに首振りのギミックを搭載したモデルなので、基本的には2725Zと同スペックです。

ですんで、首振り部分をもう少し解説していきます。

可動域は上90°下90°、合わせて180°

可動域は180°です。実際にはもう少し押し込んで可動域を大きく取れそうですが、実際に整備上使う可動域って上半分くらいですよね。

上に90°首振り
上方向に90°
下方向にも90°
実際には91°くらい振ってそう

詳しくは次の項目で書きますが、首振りは無段階式なのでとくにクリック感はありません。

フレックスヘッド部分は無段階式

個人的には段階式のフレキヘッドのほうが好きですが、首振り部分の締め付けが気持ち硬めなためか、そんなに気にはなりません。

首振り部分の調整は不可

他メーカーのフレックスラチェットの場合はヘックスやトルクスのボルトで首振りの硬さを調節できるんですが、2726Zは出来ないようです。

調整出来なそう
調整用ボルトではなかった

ご覧のように丸ピンが圧入されているだけなので、ユーザー側で調整は効きませんね。

センターに保持機能はある

ホールド機能の説明
ホールドするギミック

筆者はクリック感がある方が好みなのですが、その点に関してはこのホールド機構のおかげでわりと満足です。

首振り部分がヘタってきた場合のだらしない感じが苦手なので、このように保持装置が働くのは安心できるポイント。

首振り部分はメーカー修理対応

気になったので直接メーカーに問い合わせてみたのですが、この首振り部分の故障に関してはリペアキットを提供していないという回答でした。

どうしても、という場合であればメーカーでヘッド部の修理と合わせてピンの差し替えをしてくれるということですが、圧入する都合上使用感が変わるリスクが大きいと。

幸いこの2726Zは比較的安く買えるので、首振り部分が壊れてしまった場合はおとなしく新品を購入しようと思います。それだけの価値がある。

…まあ、そんなに頻繁に壊れる箇所でもなさそうですが!

Z-EAL 2726Z(シブイチ)の素晴らしい点

以下、筆者が触って感じた素晴らしいポイントを。

首を振った状態で手のひらに収まるサイズ感

手のひらに収まる
いい感じに手のひらにフィット

実際に整備をしている方なら分かっていただけるポイントだと思います。

首振りタイプのラチェットって、こんなふうにして使うケースがほとんどじゃないですか?

この状態でグリップ部分が手のひらからはみ出ちゃうと、他のパーツにぶつかったりして地味にストレスがたまります。

このサイズ感がとてもいい感じなんです。

空転トルクの軽さとガタツキの少なさ

2726Zに限らずZ-EALのラチェット全般に言えることですが。

このガタツキの少なさのおかげで、多ギアのラチェットとも互角に戦えているように筆者は感じています。

Z-EALはエクステンションとソケットもZ-EALで統一すると、非常にガタが少ない状態で使えます。どれだけ精度が高いんだ…。

残念なポイント

もちろん微妙なポイントもあるので、そこは正直に書きます。

ON-OFF切り替えレバーの動きの悪さ

2725Zの記事でも書いたんですが、シブイチのラチェット共通の欠点でこの点が挙げられます。

3/8sqや1/2sqに比べて作りが小さい関係上どうしても仕方ないところではあるんですが、この切替時のストレスはちょっと困りますね。

私的シブイチラチェット殿堂入り

最後にまとめます。

2726z 1/4の素晴らしい点
  • 首振りタイプなので整備上の使い勝手が良い
  • ギア数の少なさをカバーするガタツキの小ささ
  • Z-EALシリーズ共通の空転トルクの軽さ
残念な点
  • オンオフ切り替えの悪さ
  • 首振り部分のリペアキットが無い

記事タイトルにもしたように、個人的にこのラチェットは一つの完成形だと思います。

工具語り的殿堂入りですね。

単純に使っていて気持ちいい工具なので、一人でも多くの方に触ってみてほしいラチェット。一度工具屋さんの店頭で触ってみて欲しい。そしてそのまま購入して欲しい。

そんな感じで、久々に筆者にクリティカルヒットした工具でした。

ではまた。

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