格安でそれなりに使える工具を提供してくれる、アストロプロダクツ。
筆者もお世話になっております。
アストロでは普段ピックアップツールやらオイル受けなどのちょっとした工具を購入することが多いのですが、先日知人から安くアストロプロダクツの工具セットを譲ってもらいました。
せっかくなので、実物を触りつつ紹介していこうと思います。
よろしければお付き合いください。
アストロプロダクツの工具セット、セット内容
最初にテキストで内容物を紹介します。
- ツールボックス(ガワの箱です)
- 3/8スタンダードラチェットハンドル
- 3/8エクステンションバー150mm・75mm
- 3/8スライドハンドル
- 3/8ユニバーサルジョイント
- 1/4ソケット(4,5,5.5,6,7,8,9,10,11,12,13)
- 3/8ソケット(10,11,12,13,14,15,16,17,19,21)
- 3/8→1/4変換ソケット
- 3/8ビットアダプター
- 3/8ディープソケット(8,10,12,13,14,17,19)
- ビットセット(+,-,ヘックス,トルクス)
- コンビネーションレンチ(8,10,12,13,14,17,19)
- モンキーレンチ(150mm)
- ニッパー(160mm)
- コンビネーションプライヤー(200mm)
- ロングノーズプライヤー(160mm)
- プラスドライバー(3番150mm、2番100mm、1番75mm)
- マイナスドライバー(5mm、6mm)
- ビットドライバー
- 六角レンチセット(ショート)
次の項目から写真を交えて実物紹介していきますね。
外観・ツールチェスト

未使用に近い状態で譲り受けたので、ピカピカのチェストです。
個人的には工具箱といえば赤。黒とか青もオシャレだと思いますが、スタンダードカラーは赤ですね。
触ってみた感じ、箱の剛性も問題なさそうです。
トップの蓋を開かないと引き出しが開かない(ロック機構)
最上段の蓋を開いた状態でないと、2段め3段目の引き出しは開きません。
地味ですがこれって結構ありがたくて、工具箱を持ち歩く際にこの機構がないと、歩いていると勝手に蓋が開いてしまいます。
このサイズのチェストは客先に持ち運べるサイズなので、案外嬉しい機能。
セット内容
最上段はラチェット・ソケット類とコンビレンチ
ではでは写真付きで具体的なセット内容を紹介していきます。

最上段はソケットレンチセットとコンビレンチ、モンキーにビットセット。
ビットやモンキーはともかくソケットレンチとコンビレンチは一番使用頻度が高い工具なので、取り出しやすいところに入っています。
ラチェット・ソケット・エクステンション等のセット内容

シブイチソケット、3/8ソケット、3/8ディープソケットにスライドハンドル、エクステンション、ユニバーサルジョイントです。
ソケットの種類はかなり豊富。基本的な整備なら十分できますね。
欲を言えば12角のソケットもあるといいな、ってところですが。
筆者が譲ってもらったセットはどうも旧モデルみたいで、ソケット類はほとんど梨地仕上げです。
現行のモデルはメッキ仕上げになっているみたいなのでご注意ください。
コンビレンチセット・ビット・モンキーレンチ

最上段右側はコンビレンチセット、ビットセット、モンキーレンチ。
コンビネーションレンチは8~19までのサイズが揃っているので、同じく基本的なメンテナンスをする分には困らないサイズ展開ですね。
ビットセットは+、-、ヘックス、トルクスのセット。
とりあえずの数は揃っています。
モンキーレンチは、筆者があまり好んで使わないので割愛。
小さいサイズのモンキーはたまに出番があるので、とりあえず箱に入っているといいかなってくらいです。
2段目引き出しはプライヤー・ドライバー類と六角レンチ

2段目はプライヤー類・ニッパー・ドライバーセットとショート六角レンチ。
プライヤーのセット内容

2段目左側は掴みもの工具と六角レンチです。
掴みものはニッパー、コンビネーションプライヤー、ロングノーズプライヤーの構成。
必要にして十分な内容ですね。KTCも同じ構成でセット販売してますし。
おそらくスペースの都合かと思うんですが、このショートサイズの六角レンチセットは微妙かな。
せめてボールポイント式だったらよかったんですが。
ドライバーセット

上から+ドライバー3番、ビットドライバー、+ドライバー2番、+ドライバー1番、マイナスドライバー5mm、マイナスドライバー6mm。
こちらも必要にして十分な内容でしょう。
3段目は空

3段目は何も入っていません。
あとから買い足した工具なんかを入れてくださいね。
内寸は190mm×440mmくらい(実測)

雑にスケールで測りました。参考値です。

とりあえずコンビハンマーとかストレートメガネあたりは入るサイズです。
個別に工具レビュー
ここからは個人的に気になった工具を個別に紹介していきます。
基本的に筆者の主観と好みで語り散らかすスタイル。
3/8ラチェットハンドル

筆者はラチェットハンドルが一番好きな工具なので、これは外せません。
本当に基本に忠実なラチェットハンドルですね。
過去にアストロプロダクツの安いラチェットでギアが飛んで壊れたことがあるので、耐久性には不安が残ります。
とはいえギアもおそらく45、送り角も8度と普段遣いには全く問題なさそう。
アストロは自分で工具を修理する用のリペアキットの販売はしてないみたいですが、メーカーで修理を受けてくれるんで、壊れてもある程度はカバーできますね。
コンビネーションレンチ

使用頻度が高い10mmと12mmのコンビレンチを並べて見ました。
表面は梨地処理されてて滑りにくいです。
が、筆者はこのコンビレンチを素手で触っていたら2回くらいトゲがささりました。バリ取りが甘い感じはしなかったんですが…。

メガネ部分は15度のオフセット付きです。
現行モデルは梨地仕上げじゃなくてメッキ仕上げになってるっぽい
前の方でもちらっと書いたんですが、筆者が譲ってもらったモデルは旧モデルのようです。
現行モデルでは梨地処理ではなくメッキ仕上げになっているようなので、バリ取りの甘さやトゲの心配はなさそうですね。
ロングノーズプライヤー

割と使用頻度の高いロングノーズプライヤーです。
前述したように、今回紹介している工具セットは知人から安く譲ってもらったのですが。
ごらんください。

譲ってもらった時点でニッパー部分の刃が潰れていました。
何を切ったのかまでは分かりませんが、刃部分の耐久性はちょっと心配かな。

ロングノーズプライヤーの要である先端部ですが、こっちの噛合は今の所大丈夫そうです。
今後使い続けるうちにどうなるか、ですね。
ドライバー
ドライバーに関して思ったのが、グリップが思ったより良さそうってことです。

グリップの形状はWERAに近いくびれたデザインなんですが、特筆すべきはこのラバーの突起が密集している面です。
ツブツブのゴムが大量に突起している面が合計3面あり、多少軍手にオイルがついたりした状態でもグリップ力は問題なさそう。
素手で触った感じも柔らかめで、わりといい感じでした。
ちょっと物足りないけど一通りの整備はできる
メガネレンチがなかったりハンマーがなかったりと物足りないところがあるのは事実ですが、このセットだけでも一通りの作業はできます。
あとは作業をすすめる上で、必要になったときに少しずつ買い揃える形で工具を増やしていくのが良いでしょう。
とりあえず筆者ならこれを追加で買うかな…ってものを下の項目で説明します
追加して買いたい工具
ざっくり箇条書きします。
- 10/12 14/17のメガネレンチ
- コンビネーションハンマー
- ブレーキパイプレンチ
- ウォーターポンププライヤー
- ボールジョイント
- 六角レンチ(ボールポイント付き)
他にも思いついたら追記していきますね。
とりあえず工具の数を揃えたい人には良いセットかも
最後に総評します。
- 一通りの作業が出来る分の工具が揃っている
- コストパフォーマンスが高い
- セット点数が多い
- 工具の品質にばらつきがある
- 実際には使わなそうな工具も入っている
概ねこんな印象でした。
アストロプロダクツの工具は本当にコスパが良いので、初期費用を抑えて工具を揃えたいという人にはベストな選択なのではないかと思います。
筆者は今後もアストロさんの工具を買い足していくかと思いますので、その都度レビューしていけたらいいな。
この記事があなたの工具選びの参考になれば幸いです。
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